イグサ栽培
藺草(イグサ)田植え 11月~12月ごろ
藺草(藺草)は稲のような一年草ではありません。
種から育てると約10年かかります。
そこで農家では藺草研究所で品種改良し成熟した苗を購入します。
それを1年かけて本田に植え付ける量に増やすのです。
それを11月~12月ごろにかけて田植えを行います。
藺草の冬
藺草(イグサ)は冬の寒い時期には成長しません。
しかし、根っこを張る大事な時です。
網掛け
田んぼの周りに杭を打ち、藺草が倒れないように網を掛けます。
これを藺草の成長に合わせて何度も上げていきます。
たいへんな重労働です。
刈り取り
藺草(イグサ)の収穫は6月の終わりから7月の初めの一年で一番暑いときに行われます。
写真のように手刈りの他、機械刈り(ハーベスター)でもします。
藺草(イグサ)の色
刈り取った直後の藺草(イグサ)はこんな色をしています。
畳表作り
泥染め乾燥
染土は、屋根瓦に使用されている淡路島産の良質の天然粘土が使用されています。
泥染めすることで、表面をコーティングし、乾燥行程で表面だけが乾くのを防ぎ、芯から水分が均一に抜けるように手助けします。
また、茎表面の葉緑素の酸化を防ぐので、青く新鮮な状態を長く保つことができます。
刈り取った後すぐに泥(染土)に浸けてから乾燥します。
泥染めする理由
・均一にムラなく乾燥させる
・畳表になってから日焼けを軽減する。
・滑りにくくする。
などの効果があります。
畳特有の香りもこの工程がないとでません。
畳表製織
乾燥した藺草(イグサ)を袋詰め、熟成させた後、織機により織ります。
そのまま織ると折れてしまうので、湿度を与え温めます。
その日の気温、湿度によって加減します。
畳表手織り
日本でも数少ない手織りの作者です。
備後中継ぎ表と呼ばれる最高級品です。
文化財等に使用されます。
エコファーマー
熊本県認定のエコファーマーは化学肥料の軽減など連作障害に考慮した生産者です。
再生可能な農業を目指し、環境にやさしい農業をしています。